今まで使用してとても気に入った  音処理系フリーVSTを軽く紹介



@
コンプレッサー
Gane Comp
http://www.vst4free.com/free_vst.php?id=469

A
ディエッサー
SPIFISH
http://www.digitalfishphones.com/main.php?item=2&subItem=5

B
イコライザー
EQ18
http://web.archive.org/web/20070129063727/http://www.davideross.net/VST/EQ18_2.zip

EQ2032(32band)
http://www.vstplanet.com/Effects/Filters_2.htm


C
リミッター
Limiter6(コンプレッサー付)
https://vladgsound.wordpress.com/plugins/limiter6/

GClip
http://www.gvst.co.uk/gclip.htm


D
リバーブ
Ambience
http://magnus.smartelectronix.com/



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@のコンプレッサー、フリーでもたくさん良質の物がありますが
何を選ぶかで非常に重要な変化が起きてしまいます
DTMをやり始めて間もない頃、自分の作った音にまだ耳が慣れていません
どういう事かと言うと音の些細な歪みを聞き逃してしまうからです。
コンプレッサーには音を歪ませて処理するものと極力歪ませずに処理するもの
実はこの2種類あるんです
前者の歪ませる方はマスタートラックには使えませんが使う場面によって
エレキギターやトランス系シンセサイザーなどではいい役目を果たすかもしれません
DTMを始めてすぐの頃はこの違いに気付かずに音が歪んでしまっていても
気付かずにマスタートラックに使ってしまうケースがかなりあります
Gane Compをマスタートラックに入れてスレッショルドを一気に落としてみてください
相当な部分までいかないと音質に影響がないかと思います
しかしあくまでコンプレッサーは音圧を膨らませる一貫の物なのでかけすぎには注意


AディエッサーはSPIFISHをよく使っています
ボカロもそうですが人間の声もマスタリング過程で「さしすせそ」が耳に痛くなってきます
直接オーディオトラックのさしすせそのアタック部分をVの字に加工すれば不要ですが
なかなか面倒な作業になってしまうのでディエッサーをボーカルのトラックに
入れたほうが簡単です
中心部にあるダイヤルの6Kあたりにたいてい耳に痛い音域がありますので
6Kのあたりにあわせて設定してみてください


Bイコライザーは全てのトラックに入れると言っても大げさではないほど使うので
EQ18は「だいたい」の部分の調整用に
2番目のEQ2032は微調整用に使えます
EQ2032は32バンドと弄れる場所がとても多いので全体を通して聞いてみて
「ちょっとだけベースの低音が強いかなあ」というときに使います
というかもう完成しそうっていう時は高確率でベースが耳障りになりがちです


CLimiter6、これはフリーなのか?というくらい高品質です
コンプレッサーも内臓されていて場合によってはこれひとつで大丈夫です
実際、有料なら全て最高だとは限りませんよ…
2015年に目に止まるような画期的vstはないみたいですが5年間で
有料vstを網羅できるほどの物が出てきました
2番目のGClipですがこれが気に入っている最大の理由は「リアルタイム波形表示」


 ↑
音楽を再生すると波形が右から左に流れて表示されます


探してみるとリアルタイムに音の波形を表示できるソフトはなかなかありません
GClipを使えば流れてる音の 【海苔】 の具合がすぐに分かります
まあ、こだわりのひとつかもしれませんが今鳴ってる音楽はどんな波形をしているかを
見たいとき物凄く便利です
質も意外とよくて、マスタートラックの最後に入れて音圧を監視するのに使ってます


DAmbienceはパラメータが多くて少々難しいですが音質はとてもいいです
自分の場合、Ambienceなどでリバーブをかける場合は少し強めにかけたあとで
Mix Levelを70〜60%まで下げるという処理をよくやっています
強めにかかったリバーブのMix Levelが下がるとリバーブ処理が弱くなるので
とても心地よいかかり方をします
しかし正直な話、とにかく音圧志向主義だ!というような音楽を作りたい人には
リバーブなんてほとんど無意味です
いわゆる定位の後側の役割のリバーブやディレイがかき消されてしまうので
最初から最後まで全開の音圧で突っ走るような曲にはリバーブなんかいらないんじゃないか?
と思ってしまいます